

AGAXART
2025年9月5日
舞踏 × プロレス × 北斎漫画
― 異色のコラボレーションがすみだから世界へ
舞踏公演「天水」
11月14日(金)~16日(日)
踊り出す『北斎漫画』!舞踏とプロレスが火花を散らす新作公演「天水」!
葛飾北斎の『北斎漫画』をモチーフに、舞踏とプロレスが融合する新作舞台公演「天水」を上演いたします。
「相撲四十八手」やすみだの火消し文化を題材に、ブルガリア伝統楽器ガイダの生演奏とともに、旧工場という独特の空間で舞踏とプロレスの迫力ある肉体表現を展開します。本作は2022年より続く「北斎漫画舞踏プロジェクト」の最新作として、すみだから世界へ新たな舞台芸術を発信します。
【見どころ】
・舞踏とプロレス、肉体の拮抗による新たな身体表現
・ブルガリアの伝統的な楽器ガイダの生演奏
・旧工場を異世界に変える舞台美術
・舞踏ワークショップ生による迫力の群舞
想像の上を行く舞台をその目でお見逃しなく!
【チケット予約受付中】https://forms.gle/wtrJheX9zddm2tG16
【公式WEBサイト】 https://agaxart.com/hokusai-manga-butoh
【English】 https://www.agaxart.com/hokusai-manga-butoh/pr-tensui-eng

踊る北斎、戦う身体──舞踏とプロレスが織りなす新たな舞台芸術
なぜ『北斎漫画』?
庶民の日常を描いた北斎の筆が、現代の身体表現に生まれ変わる
江戸庶民の姿をユーモラスに描いた葛飾北斎『北斎漫画』。その中から「相撲四十八手」やすみだの火消し文化に着目し、日常の動きを舞踏に再構築します。北斎の絵が動き出す舞台、肉体と想像力で命を吹き込みます。
なぜプロレスラーと協働?
格闘技の拮抗が、これまでにない緊張とエネルギーを舞台にもたらす
舞踏とプロレス、まったく異なる身体表現の出会い。格闘技が持つ相手との拮抗から生まれる緊張とエネルギーを舞踏に取り入れ、これまでにない身体表現を試みます。炎に立ち向かう火消しの姿や、水と火という自然の対立にも重ね、迫力あるシーンを創り出します。
なぜ天水?
すみだの暮らしの知恵「天水」が舞台の象徴に
すみだの街角に残る「天水」と書かれた雨水タンク。人が生きるの知恵の象徴でもあるこの存在から、本作はタイトルを得ました。怒り、涙し、笑い、協力し合ってきたすみだの歴史を舞台上に映し出し、街の魅力と人の心を再発見する機会をつくります。

【開催概要】
名称 | 舞踏公演「天水」
日程 | 2025年11月14日(金)~16(日)
11/14(金)19:00
11/15(土)15:00 / 19:00
11/16(日)15:00 / 19:00
公演時間 | 約60分
会場 | 北條工務店となり(東京都墨田区東向島3-22-10)
料金(税込)|
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一般チケット:3,000円
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企画応援チケット:5,000円
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【割引】墨田区民:2,500円
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【割引】舞踏ワークショップ受講生:2,500円
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【割引】学生:2,000円
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【無料】高校生以下
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【Pay What You Want】望むだけ支払う方式 ※チケット代の支払いが難しい方は550円以上でお好きな金額を選べます。
演出|我妻恵美子
舞踏|我妻恵美子、塩谷智司
プロレス|室田渓人、さくだとしゆき(11/16)、オルカ宇藤(11/14, 15)
作曲|大野慎矢(KiMiMi)
演奏|ガイダ他:大野慎矢、パーカッション他:小林武文
舞踏ワークショップ生有志 |
舞台美術 |大漁舟隆之
照明 |植村真
音響 |山口宜大
振付アシスタント|才川英子
運営スタッフ|田中綸、才川花心、佐藤静夏
宣材写真|大洞博靖
宣伝デザイン|奥村将仁
HP | https://agaxart.com/hokusai-manga-butoh
予約 | https://forms.gle/wtrJheX9zddm2tG16
【実施体制】
主催 |AGAXART、「隅田川 森羅万象 墨に夢」実行委員会
共催 |墨田区
企画協力|Stand uP、軽トラプロレス
協賛 |東武鉄道株式会社
助成 |公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京【東京ライブ・ステージ応援助成】
※「隅田川 森羅万象 墨に夢」実行委員会 事務局は(公財)墨田区文化振興財団が担っています。
北斎漫画舞踏ワークショップ生有志も参加
舞踏とは?
1960年に日本で生まれたコンテンポラリーダンスで、土方巽と大野一雄が有名な創設者です。舞踏では既成の価値観を疑い、自身の体や内面、日本の風土、そしてダンスを問い直し、独自の視点で再構築します。身体の動きを発展的に捉える西洋のダンスとは異なり、衰弱した肉体にも美しさを見出し身体と潜在意識の繋がりを通してより深く人間のあり方を探求していきます。この独特な身体哲学と表現によって世界から関心を集めています。
『北斎漫画』とは?
浮世絵画家である葛飾北斎による絵手本です。北斎の代表作としては『富嶽三十六景』があり、その名は世界に広く世界に知られています。北斎は『北斎漫画』を「事物をとりとめもなく気の向くまま漫ろに描いた画」と表現しています。現代の漫画とは異なり作品は連続性を持たず、無秩序なままに描かれました。江戸時代文化9年(1812年)北斎が52歳の時に描き始められ、初版は名古屋の永楽屋東四郎から出版されました。その後も明治11年(1878年)まで出版が続きました。

2024年の舞踏公演「そぞろ」の様子
3年間の集大成!すみだの工場・銭湯・長屋をモチーフに舞踏にしていった作品
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葛飾北斎が江戸の庶民の姿を描いた『北斎漫画』は今でも世界中の人々の関心を惹きつけています。私も北斎のように街の何気ない暮らしの様子から振付をし舞踏作品を創作していきたいと思いこの作品を創作しました。
舞踏作品を作るためにすみだの街、特に向島や京島界隈でリサーチをしようと思ったきっかけは、ぶらりと歩いていると工場や銭湯が人々の生活に溶け込んでいる密な風景に出会い、昔ながらの長屋が時代と共に変化していく姿に惹かれたからです。しかし、利便性を追求する再開発も進んでおり、歴史ある建物が取り壊され街の個性が失われつつある現状も見逃せません。この北斎漫画舞踏プロジェクトにより人々がすみだの街の魅力を再発見し、放って置くといつの間にか消えてしまうかもしれない街の個性について写真を撮るように踊りに魂を込めました。
お客様のご感想

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群舞のエネルギーすばらしかった。丁寧なものづくりに本当に感動した
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一昨日、昨年の舞台の合作とてもとてもよかった。WSの皆さんもよかった。毎回面白い。また公演を観たい
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舞踏の公演は初めて観た。とてもおどろおどろしく怖いものと思いながら来たが、それだけではなく最後お風呂に入って皆が生き生きとする様子に胸も踊り、いつかのすみだの人々の様子を見ているのだと思い胸があつくなり感動した。この地の歴史と今の自分の生活のつながりをものすごく感じて涙がでそうになった
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インパクトのある表情、動き、演出など北斎漫画が動き出すという発想とても面白かった
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昨年に引き続き観ることができて良かった。とても感動した。私たちは無名という名の個性を生きているのだなと命ある事の意味を考えた。ゆるやかにでも生きていこうと思えた時間だった
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工場、すみだの町、出演者の身体、表情、秋の空気感、歌声、音楽すべてが心地よく緊張感とコミカルと人情と情熱とが混合して迫ってきて最後は心の中で一緒に踊っていた。すごく楽しかった
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舞台設定、町工場に銭湯、下町ミックスカルチャー面白かった。これからも楽しみ」
2023年の舞踏公演「おどる湯」の様子
すみだの銭湯をモチーフに舞踏にしていった作品

『北斎漫画』に描かれている江戸の湯屋の様子や、現代のすみだの銭湯でくつろぐ人々の姿、また2024年は関東大震災から100年ということでそれらの歴史を振り返り舞踏にしました。ガイダという民族楽器の生演奏にオリジナル江州音頭「隅田川」を加え、湯気の立ち上るような舞台に仕上げました。
海外では他人と湯船に浸かることが一般的でなく、この裸の習慣に対する驚きがあります。また、東京の銭湯は銭湯画や宮造りの屋根など独自の美的進化を遂げ、洗い場は空気を読む的な共同体の暗黙の了解が現れる興味深い空間です。近年では銭湯の数が減りつつあると言われていますが、墨田区には関東大震災の年に創業した長い歴史を持つものからモダンな建物まで個性豊かな銭湯がたくさんあり老若男女で賑わっています。通ってみると懐かしさだけでなく新鮮さがあり、北斎が今の時代に生きていたらどんな漫画を残しただろうと創作意欲が湧きました。
お客様のご感想

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すばらしかったです!!湯上りのようにほかほかな気分になりました。是非また見たいと思いました。来年のすみゆめ公演も楽しみにしています。
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昨年とは違うとても楽しい作品!皆さん良かった!!素敵でした!!舞踏ってホントにいいですね、楽しかったです!音楽も衣装も昨年と同じ場所が風呂屋にというのも面白い!!白塗り体験あったら面白い。着物も皆さんきれいでした。
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すばらしかった!感情を揺さぶられました。墨田に住んでいることが何だか誇らしくなりました。
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舞踏を久しぶりに見た。独特の雰囲気を残しつつも楽しくリラックスして見られる演目でよかった。笠と薄いはおりものがかわいかった。 最後の歌も迫力があり踊りたくなった。
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初めて舞踏を観ました。本当にすごい!泣きそうになった。
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演劇や舞踊をたくさん見ていますが、間違いなく今年ベスト3に入れたい素晴らしい踊りでした。色んな人が出てるのも大変良かったです。
2022年の舞踏公演「北斎漫画の墨の囁き、街の響き」の様子
『北斎漫画』をモチーフにすみだの街の職人さんの姿を舞踏にしていった作品

『北斎漫画』に描かれている江戸の働く人々の姿や、現代すみだの職人さんの働く姿を舞踏にしました。ガイダという民族楽器の生演奏や、町工場の機械を壁面全体に映写し幻想的な舞台に仕上げました。本映像作品は2023年バルセロナ・ダンス フィルムフェスティバルに正式にノミネートされました。
活動詳細は下記リンクからご覧いただけます。
北斎漫画の墨の囁き、街の響き(2022)
お客様のご感想

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踊りはもちろん、舞台セット、場所そのもの、音楽の生演奏、映像とのコラボレーションetc、全体がとても面白かったです。
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とても素晴らしいものを見せていただきました。音楽、空間、踊り、光、影、演出、ひとつひとつが美しく不器用にかみあっていくようで大変面白かったです。工務店という場所も面白く、もっと多くの人に見てほしい作品です。
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こういった形の芸術に触れるのは初めてだったのでとても刺激的でした。ありがとうございました。
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舞踊と音楽と映像が相まって不思議な世界を体感しました。北斎漫画と向島京島の工場の融合したところも夢に出てきそう。
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大きなホールでなくても、ましてやこのすばらしい空間に心がふるえました。
うまく言葉にできないのですかとても好きでした、またお逢いしたいです。
AGAXART(アガックスアート)とは
AGAXARTは、身体、精神、魂の探求を通じて人々の創造性を高めることを目的としたアート集団です。ワークショップ、公演、イベントを企画運営しています。舞踏の身体操法を主軸にして言語では表現しづらい内面と向き合い、多様な表現を発掘する場を提供しています。異なる文化との交流を積極的に行い、地域資源の関心を高める取り組みを行っています。
【WEBサイト】 https://agaxart.wixsite.com/agart

我妻恵美子 AGAXART代表
舞踏・振付・演出
宮城県出身。早稲田大学文学部を卒業と同時に舞踏集団・大駱駝艦に所属。2020年に独立し舞踏を中心とした舞台・イベントの企画制作を手掛けるAGAXARTを設立。
2015年に自らの震災経験を元に振付・演出した作品「肉のうた」を発表。パリ日本文化会館(フランス)より招聘され、同年第46回舞踊批評家協会新人賞を受賞。2020年台北国際芸術村の滞在芸術家として選出、舞踏ソロ作品「Future Temple」を発表し第39回 Battery Dance Festival(ニューヨーク)よりアジア代表として招聘される。2024年北斎漫画舞踏公演「そぞろ」が萬座暁劇場(台湾)ジャパン・フォーカスにて招聘。
北斎漫画舞踏「ぞそろ」、その他の企画
「天水」創作過程一般公開
覗く!「天水」舞台裏。美術制作や振付稽古など、舞踏作品が出来るまでを無料で公開します。公演直前、本番前の最終追い込み期間。公演に向けて日々変わる北條工務店となりの内側。ぜひお気軽にお立ち寄りください。
期間|2025年11月7日(金)~11日(火)13:00~18:00
会場|北條工務店となり
予約不要
公演映像配信「天水」
舞踏公演「天水」をいつでもどこからでも!
繊細な動きや表情を細部まで捉えた映像作品。異なる角度から観る楽しみ方が広がります。観劇された方も初めての方も、お手元で踊り出す『北斎漫画』を是非お楽しみください!
映像|高橋のぶ
期間|2025年11月 28日(金)~12月21日(日)
料金|550円(税込)
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「隅田川 森羅万象 墨に夢」(通称:すみゆめ)とは
すみゆめプロジェクト
葛飾北斎が 90 年の生涯を過ごした隅田川流域で、墨で描いた小さな夢をさまざまな人たちの手で 色付けしていくように、芸術文化に限らず、森羅万象あらゆる表現を行っている人たちがつながり ながら、この地を賑やかに彩っていくことを目指していくアートプロジェクトです。「北斎」と「隅田川」を主なテーマに、すみだの地域資源を活用する多彩な企画を約 4 カ月にわたって展開していきます。
【WEBサイト】 https://sumiyume.jp/